米津玄師「春雷」が名曲。和歌のような美しさが魅力です
もうね、最高ですよ。
この曲は、米津さんの4枚目のアルバム「BOOTLEG(ブートレグ)」に収録されています。
独特なイントロからもう好きなんですけど、やっぱりこの曲の魅力は歌詞ですよね。
曲名「春雷」の由来は?
春雷とは、「3月から5月頃に発生する雷で、春の到来を伝える雷ともいわれている」らしいです。
穏やかなイメージのある「春」と激しいイメージのある「雷」。相反する二つの言葉が組み合わさった美しい日本語ですよね。
題名一つとっても米津さんのセンスを感じます。
曲の内容的に、一目惚れをテーマにした曲だと思うので、「出会いの季節(春)」と「瞬間、衝撃(雷)」という意味もあるんでしょうね。
印象に残った「春雷」の歌詞
春雷はやっぱり歌詞が良いです。
5分に満たないの曲ですが、この曲を聴いた後は、1冊の小説を読んだような気分になります。美しい日本語で綴られた歌詞は、およそ20代の男性が作成したとは思えません。
米津さんが描いた小説の一文のような表現、特に好きな部分をピックアップしてみました。
注意:前提として、一目惚れを描いた曲と解釈しています。
人の声を借りた、蒼い眼の落雷だ
目の前に現れた一目惚れの相手(あなた)を、「落雷」として表現しています。突如目の前に現れ、大きな衝撃を与えられる。まさに「雷に打たれたような」という感じなんでしょう。
蒼い眼の部分なんですけど、単純に目の色というわけではなく、青空という解釈で「晴天の霹靂」を表現しているんだと思います。
揺れながら踊るその髪の黒が、他のどれより嫋やかでした
「嫋やか」とは、優雅な姿や動作って意味です。
この表現も綺麗ですよね、